コラム

2017/06/12

台湾に行ってきました(高雄編)

Dsc_0029_800_4 ▲個展の模様

6月2日~6日まで台湾に行ってきました。
出発からいきなり機内で1時間 離陸を待たされるという不遇に見舞われました。
天候不順と混雑の為、着陸許可が下りないとのことで、結局台北桃園空港への到着が2時間遅れ。
ネットが繋がらない環境下なので事件や事故を疑いましたが、そうでなくて本当に良かったです。

新幹線とMRTを乗り継いで高雄に到着。
親切で笑顔の素敵なお巡りさんに助けてもらい、なんとかホテルに到着し荷物を置いてギャラリーに。もう23時を回っていましたがギャラリーのカイトは待っていてくれました。

七号閱覽室はギャラリーというより、セレクトされた絵本やフリーペーパーを自由に閲覧出来る非営利のスペース。3m×3m×3mのキューブ型の空間です。

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私は比較的大きなキャンバス作品を送ってしまった為、壁に掛けず本棚に載せて見せることに。

明けて翌日は在廊していましたがクーラーが無いのでとても暑い。
そんな中でもお客さんが来てくださいました。台北のボローニャ展(※1)を見て下さった方やFacebookを見てくださった方。つたない英語でのコミュニケーションですが楽しかったです。

Girl_2 ▲ポスターを持っていた女の子も来てくれました。絵本の感想は「good」とのこと。

高雄の方々はほぼ一人一台スクーターを所有しているそうで、若い女の子なんかざっくり切ったホットパンツに生足でスクーターに乗ってやってきます。それがとってもかわいいし新鮮。

実は私もこの後ワンピースのままスクーターで二人乗りをすることになるのですが...(汗)

夕方になって私と友人は高雄市内のおすすめのお店を案内していただきました。
(スクーター2ケツで)


「花/卵/星,hanathecosmos.」

Hanathecosmos

かわいい雑貨店。台湾の作家さんの服や小物、また日本の作家さんの雑貨なども置いてあります。センスが良い。1Fはカフェになっています。
http://www.hanathecosmos.com/


「小房子」

Smallhouse_2

絵本の専門店になります。台湾国内はもちろん、各国の絵本を取り揃えています。
靴を脱いで入店すると中にはテーブルと椅子があり、ゆっくり絵本を読むこともできます。二階の本棚は圧巻でした。

お隣はギャラリーになっていて、この時はちょうど台湾の絵本作家さんである阿力金吉兒さん、陳瑞秋さん、お二人の絵本の原画展が行われていました。
それぞれ作風は違いますが、素敵な作品。お二人とも日本留学歴があるとのことで、日本語がお上手でした。
https://www.facebook.com/littlehousebooks/?fref=nf


「三餘書店 TakaoBooks」

こちらも地下にギャラリーを併設していますが、書店のレイアウトからアンティーク家具を使ったディスプレイまでセンスが良く、居心地の良い空間です。
写真を撮り忘れてしまったけれど、サイトも良い雰囲気なので見てみてください。
http://www.takaobooks.tw/


私は帰国しましたが、展示は7月末までです。どうぞよろしくお願いいたします。

TOMOKO INABA EXHIBITION "ZOO." in Taiwan
1 June -31 July 2017
七号閱覽室 Experiment at 7th (Kaohsiung)
WEBSITE
https://www.facebook.com/experimentat7th/

※1 この展示はボローニャ国際絵本原画展とは直接関係ありません

「台湾に行ってきました(台中編)」につづく...

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2016/12/31

本年もお世話になりました

Myfavoritethings_front
Myfavoritethings_back
▲レコードジャケット展の作品 表と裏

2016年は大変印象的な年になりました。

思わぬ幸運もありましたし充実していましたが、過酷な一年でもありました。

ここを乗り越えないと多分この先もやってはいけないだろうと思いながら
ひとつひとつ仕上げていきました。

そんな状況の中、沢山の方々にお世話になりました。

今年関わった全ての方が楽しい年を迎えられるよう、祈っています。

本年は本当にありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。

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2015/12/31

2015年まとめ

2015_2
2015年は少なくともここ10年くらいで一番面白い年になったと思っています。

面白い、というのは努めて客観的に見ようとした場合で
主観を言えばそれなりに痛みを伴うものではありました。

こう生きたいと思って決断してそのように行動して、
結果的には少し自分を好きになれた気がします。

作品を通して人と関わることが出来たり、周りの人に支えられているありがたさを痛感した一年でもあります。
そういう点ではとても幸せな年でした。

常々力の無さを感じるけれど、これからもひとつずつ丁寧にやっていくつもりです。

今年は本当に有難うございました。

来年もよろしくお願い致します。

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2015/05/08

Bologna Children's Book Fairに行ってきた(4)「実感する」

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出版社の対応は各社様々で、ひとまとめには出来ない感じです。

反応は良くても日本の作家とのやりとりは大変、と懸念を示すところもありましたし
作品を見せた段階で、ロイヤリティのパーセンテージまで確認するところもありました。
(これは私に限らず確認していたようです)

あくまで主観ですが、売り込みの際感じた事を項目別にまとめてみました。

●どうやってみせる?

まずイラストのファイリング。
私は展示があったのでプリントアウトしたものをクリアファイルに入れていきましたが
他国のイラストレーターの中にはカルトンに原画をバラバラと入れている人も多く見受けられました。

絵本に関しては、ダミー本があれば原画はサンプル程度に2、3枚でいいのかもしれません。
私は絵本2冊分の原画(27枚)を全て持って行きましたが、重くて負担になりました。前頁分は必要ないかも。

●絵本は必要?

単発のイラストより、実際多くの出版社が見たがっているのは絵本の形になったもののようです。
最初にイラストファイルを見せると「ストーリーのあるものは無いの?」と言われ
慌ててダミー絵本を出す事もありました。

原作があって絵だけを依頼するにしても10数ページにわたるお話を絵にしたらどうなのか
それをイメージさせるのに絵本のダミーは必要なのだと思いました。

●出版社を選ぶ基準は

ブースの雰囲気や出版物を見て、自分の作風にあったところに売り込むのが妥当と思っていましたが
そうとも限らないのかもしれません。

私は一見さん根性まる出しで、作風の違う出版社の行列でも並びましたが
結果的にいずれも反応が良かったのです。

確かによく考えてみれば、似ている作風なら既存の作家を使えばいいわけで、
特にイラストレーターの作品を見る時間を設けている出版社は、新しい作風を求めているのかなと思いました。

●どこまでいけばOKなのか

売り込みでどういう状態になればOKなのかが分からなかったのですが
エディターのメールアドレスを教えてもらって、作品のPDFファイルを送る、というのがまず第一段階のようです。

当然ですが、作品を見せてその場で「すぐ出版しましょう」とはならないので
後に社内で協議する感じなのだと思います。

結果的に数社とPDFファイルを送る約束をしましたが、連絡先の伝え方も様々です。

エディター本人のアドレスが印刷された名刺をくれるところ。
会社共通の名刺にエディター本人が名前を書いて、メールのタイトルに入れるよう指示するところ。
私のノートに直接メールアドレスを書いてくれるところ。
自分のノートをやぶってその場でアドレスを書いて渡すところ(笑)。

手書きは貰った時は嬉しかったのですが、向こうの人の書くアルファベットは解読が大変。
帰国して、いざメールを送るぞという段階になってから苦労しました。


・・・さて。
やるだけの事はやったので、後は出版社の方の判断に委ねるのみです。
編集者の目で見て、今出すべき本ならそうなるでしょうし、出す必要がないならそうなるのでしょう。

いずれにしても、初めて絵本をいいと言って貰えたのがとても嬉しかった。

絵本を続ける希望が持てたこと。新しい目標が出来たこと。
それがとにかく大きな収穫でした。

また来年に向けて、刀を磨いておきますとも。

最後に、同行しいろいろお力添えを下さった皆さま。
応援してくださった皆さま。

どうもありがとうございました!

(ボローニャ記・おわり)

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2015/05/05

Bologna Children's Book Fairに行ってきた(3)「目覚める」

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同室の友人に誘われて、台湾×米国の出版社のブースへ。
そこは待たずに、しかもゆっくりと作品を見て貰えました。

若い女性編集者を相手に、初めはファイリングを開いて作品の説明をしたり、質問に答えたり。
質問の例を挙げると「これは出版されているの?」とか「受賞歴はある?」とかそんな感じ。
その後に絵本を。英訳した2冊を順番に読んで貰います。

私はこの日からは通訳を介さず、自分のつたない英語で売り込みすることにしました。
今後一緒にものを作っていく可能性のある相手なら、自分で直接話をしたいと思ったので。

今持っている作品と営業力(語学力含め)が及ばないなら、鍛え直して来年出直せばいい。
むしろそれを知るために来たのだから、と心を決めました。

ちなみにブックフェア会場内の会話は基本的に英語。
言語に関しては、英語さえ出来れば世界中の出版社と繋がれるのです。

話を戻して女性編集者からは予期せぬ高評価を頂き、手書きで名前を書いた名刺をいただきます。
逆に私の渡した名刺には、絵本のタイトルを書いていました。
おそらく後で作品のPDFファイルが送られてきたら、照らし合わせるのだと思います。
(なのですが、のちにこの名刺を無くしてしまう...!泣)

調子づいた私はその後数社の行列に並びました。反応はそれぞれです。

長く並んだ末に「テイストが違う」と瞬殺の所もあれば
逆に好反応でエディターのメールアドレスを教えて貰い、PDFを送る約束をした所もありました。

その日の終わりに感じたのは「なんて楽しいんだろう」。

どうやら目覚めてしまった模様。

さて、次回は売り込みについてもう少し詳しく。乞うご期待...!

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2015/04/30

Bologna Children's Book Fairに行ってきた(2)「把握する」

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3月30日。ブックフェア初日はとりあえず全体の広さを把握。
数ホールに分かれており、主に欧州、UKとUSA、アジア、というように大まかにエリアが決まっています。

展示をする傍ら、作品ファイルと絵本を持って出版社に売り込みに。
初めはイタリアで作家活動をされている通訳さんに案内していただきながら廻りました。
各ブースは出版社ばかりとは限らない為、作品を見て貰えますか?と聞いて確かめる要領で。

出版社によってはアポなしだと断られることも多いです。
フェアの前からお目当ての出版社にアポを取っておくと良いとか。

一方で、イラストレーターの作品を見る時間を設けている出版社も多くあります。
"Welcome Illustrator 2:00~4:00" のような貼り紙を出している所もあれば、
尋ねると時間を教えてくれる所も。
いずれもその時刻になればファイルを持った人達の行列が出来てるので大体分かります。

なんとか通訳さんのお陰で作品を見て貰い、エディターの名刺を頂けました。

初日の最後は1時間待った挙げ句 終了時間になって直前で打ち切られるという残念な結果に。
早めに並ぶのが鉄則です。

もう立ちっぱなしでヘトヘト...。

そんな状態で食べるジェラートの美味しさが忘れられない...!
そう。会場内の数カ所にジェラートバーがあるのです。さすがイタリア。

また各ホールにスナックスタンドがあって、プロシュートサンドやパニーニ、カプチーノなんかを頂けます。
プロシュートサンドとカプチーノで4.5ユーロくらいだったかな?

さて、食べ物の話に逸れたところで今回はおしまい。

二日目以降、覚醒する私。次回乞うご期待...!

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2015/04/28

Bologna Children's Book Fairに行ってきた(1)「辿り着く」

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さて、やっとボローニャのお話を。
私の主観で書いているので、違っているところもあるかもしれませんが、ご了承ください。

"Bologna Children's Book Fair"はイタリアのボローニャで毎年春に行われる国際的な見本市で、
世界中から絵本に携わる団体や個人が集まって来ます。
2015年は3/30(月)~4/2(木)の4日間。

会場はボローニャ中心街からバスで10~15分くらいの"Bologna Fiere"。
国際的なコンベンションセンターで、あらゆるイベントが行われているそう。
東京だとビックサイトみたいな感じでしょうか。

日本では「ボローニャ国際絵本原画展」が知られていますが、これはこのフェアの中のイラストレーションコンペで受賞した作品の展示です。
ブックフェア会期中は展示と授賞式があり、その後他国を巡回します。

その他にも著名な絵本作家さんのエキシビションがあったり、様々なイベントがあります。
多くのスペースを占めているのは、出版社やエージェンシーなど絵本にまつわる様々な団体のブース。
絵本の販売をしているところもありました。
基本的に一般公開はしていないそうなので、会場は絵本関係者ばかりです。

私は今回ブースを借りて作品を展示しておりました。
額装が難しいので展示は原画ではなく、プリントアウトしたものをハレパネに貼って。
それ以外に製本した絵本を3作品。うち2作は英語版と日本語版を。絵本の原画は持って行きました。
あとはイラストのファイリングとプロフィール入りのチラシ(B6サイズ)と名刺。

展示準備の為に、前日の29日に搬入。
私達がいたブースのエリアはアジア圏が多く、中国の会社や日本の出版社も各々ブースを出していました。
圧巻だったのは韓国のブース。国をあげて力を入れてる感じが見受けられました。

さて、搬入も済んで、いよいよ初日を迎えます。

続きは次回...!

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